トレーニング
お世話になっております
フィットネスエイム 鵜飼です。
ようやく涼しくなってきましたね、平熱で37℃が出るほどの暑がりな僕にとっては本当に助かります。
さて、本日は「意志力」と言うものについて掘り下げてみようと思います。
トレーニングに関する人体についての科学的な情報というのは、実は結構な勢いで日々更新されています
人の体というのはそもそもハッキリと分かっていない事が多いので、後から情報が書き換えられる事がとても多いのです
ですので「この前まで常識だったことが今では誤った知識」なんていう事態もあり得ます。
当然そうならない様に、著者が確かな本などで改めて情報を集めるのですが
今回読んだ「科学的に正しい筋トレ」（著者:庵野 拓将 氏 理学療法士/トレーナー）と言う本に
意志力についての興味深い内容があったので一部抜粋で書いていきます。
まず意志力と言うものは「やる気次第で無限に湧き出るものではなく、有限な物である」と言う事が非常に大切な様です
ガソリンのようなイメージで良いと思います。
この、意志力は有限であると言う考えに基づくと
様々な現象の解像度が上がります。
例えば
仕事を終えた後にジムへ行こうと思った
思ったが、実際に家に帰り椅子に座るとやる気がなくなり結局ジムへは行かずNetflix。
この様なことは多々あるかと思いますが
この場合、やる気がなかったり、その人が怠惰な人間であると言う訳ではなく
実は「既に今日分の意志力が無くなっているからジムへ行けない」状態になっている可能性が高い
といった具合です。
では意志力はなぜ既に無くなっているのか？
本の内容にありますが
机に美味しそうなクッキーと、あまり美味しそうとは言えないラディッシュが同時に並べられている状況で
一つのグループにはクッキーとラディッシュ両方を食べられる許可を、もう一つのグループにはラディッシュのみ食べられる許可を与え
食後にグループごとにパズルを解かせた際
好きなだけクッキーを食べる事ができたグループは平均で２０分間パズルに取り組むことが出来ましたが
クッキーを食べることを制限されたグループは平均８分程でパズルを投げ出してしまったそうです。
ラディッシュしか食べる事が出来なかったグループが８分程で投げ出してしまったのは
クッキーを食べたいと言う感情を抑え込み続けた結果
その間に意志力が消耗され、パズルを解こうと言う意志力が足りなくなってしまった事が原因で
この様に意志力と言うものは日々、感情を我慢する事によって消耗している物だそうです。
ですので、先ほどの例の場合は
既に朝から晩までの間に、公私共に様々な場面で感情を抑え込んで意志力を失っていることが原因であり
意志力の消耗を抑える事ができれば、誰でもスムーズにジムに通える可能性がある様です。
残念ながら意志力を簡単に強化する、増やす方法は無いそうです
ですが、使い方を変えることは出来ます。
極端な例になってしまいますが
そもそもジムに行く日を仕事の日ではなく、休日に変更したり
ジムへ通う事と食事制限を同時に行なうプランを立てているが、それがうまく実行できていない場合等は
先ずはどちらか片方だけに集中するなど
とにかく意志力が足りなくならない様に分配する事で上手くいく場合が多いそうです。
1週間をある程度決まったルーティーンで過ごす事が出来ている、世間からはストイックだと言われる様な方達って居ると思いますが
その人たちが特別に意志力や精神が強いのかと言うと、実はそうではなく
ただ単に、ある一点にストレス（意志力を消耗させる事）集中させる事なく上手に分配出来ているだけかもしれません。
意志力を有限だと考え、その分配量まで考えて調節できている方ってそうそう居ない気がします
もしかするとそれを行うだけで、日々の様々なことが円滑になるのでは。
今「私は決めたことを頑張ることが出来ないダメな人間だ…」などと悲観的になっている方も
意志力は有限であると言う考えを元に今一度、1週間などの単位で自分の生活を見直してみると
意外と「この日に意志力が消耗する事が集中しているな…」などの改善点が見つかり
そこを調整することで、今まで困難に思っていた事が難なくこなせる様になるかもしれませんね。
今回紹介させて頂いた本、他にも興味深い内容が盛り沢山です
もしご興味ある方いましたら貸し出しも出来ますので来店の際、是非お声掛けください。
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