食事 栄養
お世話になっております
フィットネスエイム 鵜飼です
梅雨も明けて本格的に暑くなってきましたね
どれだけ体が丈夫でも暑さにはやられてしまうもの、熱中症にはくれぐれも気をつけましょう。
今回は食事、栄養について皆様と考えていきたいと思います。
「食事」ましてやパーソナルジムと食事という掛け合わせで聞くと
やはり「ダイエット」そしてそれに伴うカロリー制限、ブロッコリー?パサパサの鶏胸肉?
様々な(あまり楽しくなさそうな)イメージが湧いてくるかと思います…
当店では流石にブロッコリーや鶏胸肉を食べ続けろ等とは言いませんが、確かにカロリーについては気にするようお伝えすることはあります
しかし、今回はそれらとは全く違う「微生物」と言う視点で食事を考えてみようと思います。
微生物…僕が小学生の頃にはまだ顕微鏡が学校にありまして、プレパラートに入れられた微生物にピントを合わせようとしているうちに
レンズを近づけ過ぎてプレパラートを割ってしまう、なんて言うことをしていましたが今も小学校などに顕微鏡ってあるのでしょうか
話が逸れましたが、ここで言う微生物とは紛れもなくその微生物です
その微生物と食事になんの関係が?と思われるかもしれませんが、我々の体の中には無数の微生物が存在しています。
その数なんと「100兆個以上」
衝撃的ですよね、流石に微生物とはいえ一人の体の中にそんなに入るのか?と思いますが、間違いなく入っています。
そして少し極端な言い方ではありますが、彼らが居てくれないと私たちは生命を維持することが出来ません。
彼らが担っているのは主に「代謝機能」です。
代謝と聞くと汗をかくことを想像される方も多いかと思いますが、体の代謝は汗をかくことだけではありません
目には見えませんが体内で行われている栄養素の生産と消費、これらがメインの代謝機能になります。
例えば「ビフィズス菌」
この名前に聞き覚えがある方は多いのではないでしょうか、彼もまた体の中の微生物の一種であり
腸を守るビタミンや脂肪酸といった物質の生産を助けています。
この様にそれぞれの役割を持った沢山の微生物が我々の中で生活しているのですが
彼らも生き物なので、生きていくには当然栄養が必要です
彼らの栄養とは…実は皆さんもよく耳にする「食物繊維」等と言ったものが彼らの栄養になります(特に水溶性食物繊維と呼ばれる芋類などに多く含まれる物)
食物繊維で便秘改善などと謳われることが多いですが、これは要するに
「食物繊維により腸内の微生物が元気になり、それが腸の働きのサポートになる」と言う事になります。
以下に、体内微生物に良い食材リストを少し載せておきます
【ブルーベリー アーモンド りんご アスパラガス タマネギ ニンニク サツマイモ オクラ ほうれん草】
そして【ヨーグルト 納豆 キムチ】と言った発酵食品
そしてもう一つ、テクニックを載せるならば「旬の物を食べる」
ただ単に美味しいからではありません。
実は微生物たちは一年間の間に変化をします、季節ごとに一番食べたい栄養が変わっていくと言うイメージです、意外とグルメ。
これは元々人類がその季節に取れるものだけを食べて生活していた事に起因しています
今は食料保存技術の発達により一年中好きなものを食べる事ができますが
そう言った人類のルーツに沿ってその季節に合った食事をすることも、実は大切なことなんですね。
さて、上記を参考に食事をとった結果得られるのは、健やかな腸活やダイエットでしょうか。
もちろんそれらにも多大な影響はあるでしょう
しかし今回はここでもう一つ、違う視点で見てみたいと思います
それが「脳への影響」です。
実は腸と脳は迷走神経という大きな神経により密接に関係しており、中には「腸こそ第一の脳ではないか」と言う研究者まで居るそうです。
これ、どう言う事かと言いますと
例えば強い緊張などのストレスを受けた時に、お腹が痛くなった経験はないでしょうか?
これは脳のストレスが神経を介し腸へ伝達された結果、腸の働きに変化が起き腹痛という症状が出たと言えますが
なんと、この逆があり
酷い空腹や腸の健康を損なう食生活をした等により
腸の活動が乱れた結果それが脳へ伝達され「感情」等という症状が出るという事なのです。
お腹が減ったらなんだかイライラする、気分が落ち込むという様な事は気のせいでもなんでもなく
ちゃんとそう言った信号が腸から脳へ伝達された結果なんですね。
そして、粗悪な食事を続けていると心が荒む原因になるとも言えます
皆様も、今までの人生を振り返ると「あの頃は心が荒んでいたな…鬱っぽかったな…怒りっぽかったな…」と思う期間はないでしょうか
そしてその期間の食生活を思い出して頂くと、健康的な食事をしていた方は少ないのではないでしょうか
バランスが良いとは言えないファストフード コンビニ飯 スナック菓子 多量のアルコール等
そう言ったものをとっていた方が多いのではと思います。
実際にそう言った体内微生物に悪影響が出るような、荒んだ食生活は暴力や鬱などの大きな原因になりえます
と同時に食生活を改善するだけで心側が改善する可能性があります
なんだか怒りっぽいあの人も、食生活を変えるだけで穏やかになるかも。
まさか…流石にそこまでの影響は…と思われるかもしれませんが
英国オックスフォード大学が行った囚人に対する実験で
必須栄養素(ビタミン等)をサプリメントにより豊富に摂取させたグループと、特に何も摂取させなかったグループを比較したところ
栄養を豊富に摂取したグループは摂取していた期間中の規律違反が35%程減少したそうです。
他にもこういった研究結果は多くありますし、もう少しこの話を身近にするならば
僕たちの中にも、いつかの記憶に「荒れていたあの子」って一人は居ないでしょうか。
人を傷つけ時には未成年飲酒、お供にはスナック菓子でしょうか。
荒れているから、不良だからそうなっている、側から見たらそう思うでしょう
でももし逆があったとしたら
粗悪な食生活が心を荒らし、非行に走ってしまう一つの原因となっているとしたら
ほんの少しですが、そう言った人達を救える糸口が見えてきませんでしょうか。
もちろんそれぞれに深い理由があり、食事だけで全てが解決する可能性が低いのは承知しています
しかし実際に更生施設などでは管理栄養士の方が栄養バランスの良い食事を作っていますし
それが少しでもそこにいる人々の明るい未来に繋がれば、という思いが書かれている記事も出てきます。
非行に走ってしまう人だけではなく病院関係者や警察官、消防士など日々多大なストレスに晒される仕事についている方
そう言った方の健康状態の改善を試みた結果、その方達だけでなく社会に対しても良い効果を与えたという研究結果もあります。
米国ネバダ州のリノという都市では警察官と消防士の方に血液検査の異常が多く見られたため
正しい食事と睡眠のサポートを与えたところ彼らの精神面を含めた健康状態が大幅に改善し、その結果都市としても2200万ドル相当の医療コストや関連費用を削減できたそうです。
挙げればキリがありませんし、前回に続き段々とスケールが大きな話になってしまいましたが
食事について微生物という目に見えない程小さな事に目を向けると、人々や社会という大きな事にまで影響を及ぼす事がある
という話でした。
皆さんも、ダイエットや筋肉のために栄養を意識するのもいいですが
一度、上記の食材リストを参考に大親友である微生物たちに良い栄養を与えてあげようという意識で食事をしてみてはいかがでしょうか
気づけば前より明るく楽しく毎日が送れるようになるかもしれませんよ。
p.s.
今回ブログを書いている途中に太文字にする機能を発見しました
多用してみましたがどうでしょうか、読み難くないでしょうか
新しい機能、楽しい。
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